けいはんなNAISMoNの概要

けいはんなNAISMoN(奈良先端大モビリティオークション実証研究)は、情報技術によって人の行動を変化させることによって、サステイナブルな社会を実現することを目指し,2016年2月1日に奈良先端科学技術大学院大学内に発足した研究プロジェクトです。整備されたカーシェアリングシステムを「社会」とみなし,その社会で起きる物理的な諸問題を、「情報」という形のない力を用いて解決していくという研究を行います。

電気自動車(日産サクラ)を、専用の管理システムと学内・駅前の2か所の駐車場・充電設備を整備し、学生や職員を対象にカーシェアリングシステムとして提供します。そのカーシェアリングシステムを「社会」とみなし、その内で起きる様々な問題を題材とし、様々な研究、実験、実証を行っていきます。そしてその問題をサステイナブルな手法で解決するにはどのようにすればいいか、議論する場を目指します。

乗り捨て可能カーシェアリング

設定されたステーション間で乗り捨て利用可能なカーシェアリングです。国内では2014年3月に解禁されたものの普及には至っていません。これは、駐車スペースや車両の再配置のためのコストにより収益化が難しいからです。

本実験では、需要を可視化し、好ましい返却行動に報酬を与えるインセンティブ設計により、ユーザ間で自律的に運用可能なシステムの実現を目指します。実験中、メカニズム(ルール)を適宜変更・調整して好ましいインセンティブ設計をさぐっていきます。

カーシェアリングシステム概要

実験期間:2020年6月1日〜2025年3月(予定)

運営者:モビリティ社会システム実験用車両委員会

EV車両: 日産サクラ 4台

形態:乗り捨て可能カーシェアリング

国立大学法人奈良先端科学技術大学院大学実験用車両使用要領に則って運用します。